私たちキヤンメディカルは、製薬業界の先駆者として、社会における重要な役割を自覚し、その使命を全うすることに深くコミットしています。製薬会社を母体とした「実体」としての私たちの存在は、単に医薬品を製造・提供するにとどまらず、より大きな社会的責任を担っています。私たちは、健康で持続可能な未来を構築するために、不断の努力を続けています。

研究開発における私たちのアプローチは、革新的な科学的探求に根ざしています。最先端の技術と研究成果を社会実装することを最終目的とし、人々の生活の質の向上と公衆衛生の発展に寄与しています。この過程では、持続可能な開発目標（SDGs）にも深く根ざした活動を展開し、地球規模での健康問題に対する解決策を提案しています。

私たちは、科学的探求と社会的責任の間の橋渡しを行うことにより、社会に対する深い貢献を目指しています。製薬業界における私たちの役割は、病気の治療法を開発することだけではなく、疾患の予防と健康増進にも積極的に取り組むことにあります。私たちの研究は、人々の生活を直接的に豊かにすることを目指しており、その成果は社会全体に広がる波及効果を持っています。

この責任を全うするために、私たちは多様なステークホルダーとの協力関係を深め、知識と技術の共有を通じて、より広範な社会問題への対応を目指しています。持続可能な未来への道は一朝一夕には築かれません。それは、絶え間ない努力と、長期的な視野に立った取り組みを要します。キヤンメディカルは、この長い旅の途中にあり、私たちの使命は、社会に対して真の価値を提供することにあります。

私たちの目指す未来は、健康で、持続可能で、誰もが平等にアクセスできる医療サービスに満ちた世界です。この目標に向かって、私たちは研究の社会実装を推進し、持続可能な医療の実現に向けて、確固たる一歩を踏み出しています。

キヤンメディカル株式会社への顧問就任にあたり、私、滋賀医科大学再生医療開拓講座の小島秀人は、深い感謝と共に、新たなステージへの大きな期待を抱いております。私は、長年、糖尿病の根本的治療の道を探究してまいりました。糖尿病は一度発症すると治ることがない病とされています。私たちは、どうして「治ることがない」のかを解明し、答えを探し出し、治療する方法を模索してきました。

私の研究歴は、医師としての初期の頃に糖尿病の研究を開始したことに始まります。そして、これまでの30年以上にわたる研究の結果、「糖尿病幹細胞」という概念に辿り着きました。この細胞は一旦体の中で作られると、自然に消えることはけっしてありません。まさに、がん幹細胞のような最悪の細胞が体の中に生まれていたのです。そこで、糖尿病モデル動物において｢糖尿病幹細胞」を消し去る治療を行いました。すると、糖尿病が完治したのです。この概念と治療法は、がん、自己免疫疾患、アルツハイマー病、ALSなど、糖尿病以外の慢性難治性疾患にも応用可能であり、社会的影響は計り知れません。

私は、この連携を通じて、糖尿病治療の新時代を築くための研究をさらに加速させます。この研究が成功すれば、糖尿病患者さんが毎日のインスリン注射や薬の服用から解放されるだけでなく、透析や失明、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症のリスクを大幅に低減することが可能となります。また、医療費の削減に寄与することで、国家間の経済格差に伴う医療格差を低減させることにも繋がると考えています。私はこの研究をさらに進め、より多くの患者さんに対し、安全で身近な治療法へと成熟させてゆく努力をします。私たちの共同研究は、糖尿病治療における全く新たな未来を切り開くことになるでしょう。

この挑戦は、医療界における大きな一歩となります。キヤンメディカル株式会社と共に、未来の新しい医療を形作るための努力を惜しまずに進めてまいります。私たちの研究が、多くの患者さんに希望をもたらし、より良い未来への道を拓くことを心から願っております。